どんなに良い商品でも 見た目が悪ければ 売れない
あなたの商品・サービスは その価値を十分に伝えられる訴求をしなければ 決して売れません。
"その価値"は人によって異なります。例えば「頭が割れそうに痛い人」であればキレイなチラシは不要でしょう。その人にとっての欲しい価値は「その痛み すぐとります。」ですね。
ですが すべての商品・サービスがそんな緊急の悩みに根ざしているとも限りません。化粧品やサロンのBefore,Afterもそうですね。使用後に「わ! すごい!」と思わなければ 心は動きません。
画像の役割とは?
画像の役割とは どんなものがあるでしょう?


- 提供前に 提供した状況を伝えられる
- 使用前、使用後などの変化を瞬時に伝えられる
- 言葉で長々説明しなくても 瞬時にたくさんの情報を届けられる
- 商品・サービスのイメージを瞬時に伝えられる
ですから"キレイであるに越したことはない"ということです。そして商品・サービスの提供する価値にあうイメージで仕上がっている必要があります。
ここでは料理に例えて話を進めましょう。料理の写真などは 提供される商品そのものの品質を 提供前に提示することになりますからより大切です。具のバランス、色合い、素材の内容、仕上がりの質感、ボリュームなどを顧客は見て判断します。
なんども通ってくれた常連さんであれば メニューが多少雑でも 実際の料理を食べたことがあるので「ここは美味しいから大丈夫」と思ってもらえますし そもそもメニューすら見ないこともあるでしょう。
ですが、人間はもともと「失敗したくない」という心理の方が強く、ブレーキをかけてきます。だから 初めて頼むという場合はだいぶ慎重になるのです。それが高額であればあるほど 慎重に検討されます。(高いか安いかは 人によって感じ方が違います。)
このブレーキを先に結果の情報を提供することで、この"失敗したくない"心理を安心させ 納得させることで オーダーという行動を引き出すことができます。
プロカメラマンによる撮影は絶対か?


では 画像は絶対にプロに頼む方がいいのでしょうか?
結論から言えば"とうぜんプロに頼むのが良いに決まってる"(ただし 条件付き)です。そりゃそうですよね? 素人とは技術や機材が違います。場合によっては 高度の編集ができる"画像加工ソフト"で 色調やコントラストを調整してくれるでしょう。
ですが「絶対か?」と聞かれれば「絶対ではない」が経験上の答えです。どういうことでしょう?
それは使い分けることが大切です。本当にその1枚がブランドイメージを左右するような要の写真であれば プロに頼む方が高品質の画像が手に入ります。
でも 自分で撮ったって良いのです。いや コストをかけられない時期こそ なるべく自社で賄うことも大切になります。
セルフ撮影のポイント
自分で撮影をすませる時のメリットとデメリットを見て見ましょう。
メリット
- カメラマン費用が不要
- 自分のタイミングで撮影できる
- 撮影してすぐに活用できる
- そこそこのものは撮れる
デメリット
- 自分で撮影しなければならない
- 専門知識や技術はプロに劣る
- 画質がプロに劣る


例えば上記の2つの画像。左はプロ、右は素人。こんな差があります。プロは構図や 色彩などの知識も豊富です。画角にどのように収めれば見栄えするのか? という経験もたくさんしていますから 当然ですね。
ですが 長い目で見て「セルフ撮影」は有効ですし 知っておき スキルとして身につけておく必要があります。また はじめのうちは セルフ撮影で コストを抑えるということもコスパの観点からは有効です。
それは以下の理由によります。
- 安くはないカメラマン費用を抑えることができる
- 抑えた費用を他の施策費用に回すことができる
- 欲しい時に すぐに撮って すぐに活用できる
- 著作権などに縛られず 自由に画像を利用できる
ですが 我々はプロカメラマンでなくて良いのです。
欲しいクオリティーの画像を撮影できれば それで足りると考えましょう。
良い画像を 手軽に撮る2つの方法
では どのようにすれば 良い画像を手軽に撮ることができるのでしょう?
簡単ながら 上質な画像を撮るための方法は いくつかあります。ここでは セルフ撮影を前提としていかに そのタイプをあげて見ます。
- コンパクトデジカメのオート撮影モードを使う。
- スマホアプリで撮影し スマホアプリで加工する。


実用的なプランは この2つです。繰り返しますが われわれはプロカメラマンではありません。もちろん 詳しく知っていてプロ顔負けの腕前なら言うことなしです。ですが その技術を売っているわけでもありませんし その写真を売っているわけでもありません。
大切なのは 良い写真を撮るというのは あくまで手段であって 目的ではないということです。
コンパクトカメラのモード撮影
今時のコンパクトカメラは優秀です。カラーバランスやホワイトバランス、露出補正なども自動でやってくれます。手ぶれさえよほどでない限りしません。
さらに たいてい撮影対象に合わせた 撮影モード(シュチュエーション) があります。例えば景色を撮りたいならば「遠景モード」。食べ物なら「フードモード」。夜のBARやイルミネーションなら「夜景モード」や「パーティーモード」など(機種・メーカーによって呼び方はさまざまですが)撮りたい画像のシュチュエーションに合わせて 足らない部分を自動で補ってくれます。
通常 プロカメラマンならば自分で細かく設定する部分を カメラ側が自動でやってくれるのですから こんなに助かることはありません。
さらに 後から色味や露出をする必要がありませんので すぐに使えます。
唯一のデメリットは…
撮影後に 記録メディアを取り出して パソコンやスマホで読み込み直す必要がある
という 少し手間がかかる部分です。これは「よし! 撮るぞ!! 」という時は気合が入っているので良いのですが 毎日とってSNSにアップさせたい といったような場合 非常に手間です。
手間ですというより やらなくなります。面倒すぎるので。( 今は 同じwi-fi環境で 無線送信できる機種もあるようです。)
そんな中で 私が2018年現在 オススメする方法は次の方法です。
スマホアプリで撮って スマホアプリで加工する


私のオススメ方法は スマホの活用です。スマホは今や誰でも1台はお持ちですよね。
使いこなせない 苦手な方には少しわからないかもしれませんが 今のスマホはかなりの高性能です。パソコンと同じといって良いでしょう。実際パソコンとタブレットとスマホの境目はどんどんと曖昧で なくなってきています。
つまり このスマホ・タブレットを活用することが いちばん身近で 楽なのです。そのメリットはこのような感じです…
- すでに持っているから 設備投資はいらない
- アプリも無料のものがあるので コストがかからない
- いつも携帯しているので 撮影チャンスを逃しにくい
- 撮影した端末の中で そのまま加工できる
- 撮影、加工した端末から そのままSNSサービスに活用できる
- スマホだから 直感的に操作してできる (パソコンが苦手でも安心)
もうメリットだらけです。初期はこれで十分です。が一応デメリットも…
- レンズの性能は一眼レフにはかなわない
- 印刷物の発注に使うような特大のデータ加工には性能的に向かない
プロカメラマン直伝のプロの撮影技術
実は 冒頭や記事中の↑こちらの写真も ↓こちらの写真も スマートフォンで撮影したものなのです!
この画像は ブログにアップするので 少し圧縮しています。なので 元データは もっときめ細かい画質なのですが これでもwebやSNSにあげるのであれば ほとんど問題ないと思いませんか?
必要な機材はスマホ、照明。撮影時間10分。費用¥0!
(照明はエントリーモデルで3,000円〜数千円が必要。カメラマン費用よりは安い )
まとめ
- カメラマン撮影は絶対ではない
- 写真撮影は あくまで手段で 目的ではない
- 本来の目的は 写真を活用して 売上を上げること
- コンパクトカメラは優秀 カメラの撮影モードを活用
- スマホは手軽で 身近で カンタンに撮影〜加工・投稿までできる 最強ツール
- カメラマン費用がネックで止まるなら さっさと自力で撮影
このように 初期は自力で撮影することもオススメです。
スマホで撮影する場合のコツや カメラアプリ、加工アプリの紹介は 他の記事で詳しく書いています。プロカメラマンも推奨の 実践済みのノウハウも合わせてご覧ください。

■小坂 仁美 (こさか ひとみ)
■女性プロカメラマン
■Family History Photo代表
■webサイト https://kosakahitomi.net